津久井やまゆり園で起きた殺傷事件に関して

2016/8/15
平成28年8月10日
神奈川県重症心身障害児者協議会

会 長  江川文誠(ソレイユ川崎)
副会長  髙橋協(小さき花の園)
副会長  庄司七重(朋)


平成28年7月26日相模原市の津久井やまゆり園で起きた殺傷事件は、障害のある人々とその家族、また障害児者の人生を支える多くの人々に大きな衝撃をあたえ、そこから生じた不安が広がっています。


神奈川県重症身障害児者協議会として、この事件で犠牲になられた利用者のご冥福をお祈りするとともにご家族に哀悼の意を捧げます。また,怪我をされた方々に、お見舞いを申し上げるとともに一日も早い回復をお祈り申し上げます。


容疑者が唱える「重度の障害者は生きている価値がない」との主張はもちろん許されるものではありません。しかしそのような主張が生まれる土壌がこの地球上にはまだ厳然と存在します。障害のある方の傍でその命を支える仕事を選んだ人間の足元にもその土壌が広がっていたことが、今回の事件をより一層暗いものにしています。私たちの協議会は重度の障害のある方が利用する福祉施設での仕を志したメンバーで構成されています。仕事をする仲間の中から今回のような考え方を持つ人が生まれたことを直視しなければなりません。


今回の事件報道により容疑者の主張が世間に紹介される状況に対して、私たちは通常の支援の仕事をするだけではなく、それらを打ち消すメッセージを社会に対して発していく必要があります。障害のある人の生活の中に存在する真の幸せについて、障害のある人とその家族が紡ぎだす幸福の形について、施設で生活しながらも地域とつながりながら豊かに生きる姿について、その精一杯の人が時に人の生き方をも変える力を持っていることについて、競争社会に生きている人が忘れかけている人間の本当の価値について、それを日々実感しているはずの私たちが訴えていく必要があるのです。


私たち障害福祉に取り組む職員には、津久井やまゆり園の職員とともに今回の衝撃を乗り越えていく義務と責任があります。連帯を強め、みんなで暗雲を追い払う努力をし続けたいと思います。


〜最後に障害のある方、そのご家族、関係者の方へ〜
私たちは今回の事件で不安になっているであろうみなさんの気持ちに寄り添い、その不安を少しでも軽くしていく努力をします。そしてこれまで以上に、みなさん一人ひとりの)本当に豊かで幸せな人生を作り上げていくお手伝いをし続けたいと思います。私たちがみなさんと作り上げてきた小さくても確かなこの「幸せを守る空間」を他の誰からもこれ以上傷つけられないように一緒に手をつなぎ力を合わせましょう。一人でできることは小さいでしょうが、皆がつながることでその力は大きくなります。やがて嫌な思想につけ入る隙を与えないぐらいにその空間が世界を覆いつくす日がくるまでその歩みを止めないようにしましょう。私たちはいつまでもみなさんの伴走者でありつづけたいと思います。

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